麻雀プロの読みと思考【1jann.com対局部門】
下の牌譜例のような「牌譜」を1枚渡されたとしても、それだけでは何巡目に誰がどのような手牌になっているか、ということまでは分かりにくいですよね。
我々プロも、牌譜を勉強しようというときは、実際に牌を使って並べて、その局を再現するのです。
深く牌譜を理解するには、やはり実際に牌を並べるのが最も良い勉強方法なのです。
そこでここでは、次の牌譜例を使って、実際に牌を並べる、牌譜の勉強方法をお教えします。
最初に、牌譜を見ながら4人分の配牌を並べます。
(まず親の配牌を並べます)
(右に南家の配牌を並べます)
(同じように正面に西家、左に北家の配牌を並べます)
次に、4人のツモ牌を左から順に並べます。
このとき、ツモ切りの牌(↓)もツモ牌ですので、忘れず並べるようにしましょう。
(まず親のツモ牌を配牌の内側に並べます)
(同じように全員のツモ牌を並べます。中央にある「中」はドラ表示牌)
(余った牌は横に避けておきましょう)
4人分のツモ牌を準備できたら、ツモ牌を裏返します。
これは、この後何をツモるかを見てしまわないようにするためです。
(ツモ牌を裏返します)
そして、親から順に、ツモ牌を1巡ごと持ってきて、捨てるを繰り返します。
ここでのポイントは、自分だったら何を捨てるのか考えてから、実戦では何が切られたのかを牌譜で確認することです。
自分の選択と、実戦での打ち手の選択が、同じ場合も、異なる場合もあるでしょう。
ここで、もし、自分の選択と異なった場合は、その打ち手が何故それを選んだのか、考えてみると良いのです。
もちろん、牌譜の打ち手がミスをした場合もあります。
ただ、何かの意図があったのかもと考えることで、その局面への理解が深まるのです。
(親の配牌14枚から何を捨てるか考えてから捨てる)
(南家の第1巡目のツモを持って来て)
(何を捨てるか考えてから捨てる)
(西家の第1巡目のツモを持って来て)
(何を捨てるか考えてから捨てる)
このようにして、局が終わるまでツモって捨てるを繰り返します。
(局の最後までツモ捨てを繰り返す)
このような感じで、牌譜を並べるのです。
こうすることで、打ち手と同じ視点で対局を追うことができます。
さらに、牌譜で何を捨てたのかを見れば、プロはそこから何を捨てるのかも教えてもらえます。
かなり大変ですが、上手な人の牌譜を並べることで、確実に力がつくのです。
ただ、かなり力がつくとはいえ、やはり牌を並べるのは大変ですよね。
また、自宅にいるときしかできないこともネックです。
私も長いこと、不便に感じていました。
そこで、この牌譜に工夫をして、牌を並べないでも分かる牌譜を作ったのです。
それが、次のサンプルにあるような、全ての巡目を1ページごとに載せるという方法。
1ページ進むと1巡進む。
これで、牌を実際に並べた時と同じように、打ち手と同じ視点で対局を追えるようになるのです。
また、印刷物なので持ち歩いて、時間のあるときや、電車などでも見れるため、いつでも勉強できるようになります。
このような持ち歩きの工夫をした牌譜に、さらにすべての巡目に解説を入れたものを、この「対局部門」で販売していきます。
サンプルは南3局だけのものですが、実際の牌譜では半荘1回分すべて解説しますので、かなりのボリュームです。
特に勉強になると思われる牌譜を選んで解説いたしますので、トップページの「最新の牌譜」「過去の牌譜」から、興味のある牌譜をお選びください。